【T.Hさん】ポートランド教師インターン生 2025年10月 中間活動レポート
今年の春に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
T.Hさんの第一回活動レポートはここからご確認ください。⇒ https://x.gd/lhhpS
インターン⽣の紹介
名前:T.Hさん
性別:女性
渡航時の年齢:24歳
渡航前の職業:中学校教諭
担当学年:中学校(6,7,8年生担当)
派遣時期:2025年4月
派遣エリア:ポートランド
Q&A形式 活動レポート
折り返し地点ですが、担当するクラスの生徒達に変化はありますか?
今年度から、6-8年生の社会を見ることになり、各学年それぞれに色があります。昨年度から半分の生徒を見ていた8年生については、生徒によってやる気の差が激しくなっていると感じます。8年生にある日本の旅行に向けて、また、自身の語学力向上のために頑張る生徒もいれば、年々難しくなっている日本語に対して、モチベーションが下がっている生徒も見受けられます。6年生に関しては、中学生になったばかりで、学校のシステムから全てようやく覚えたように見受けられます。また、自分がもっている7年生のクラスは比較的、日本語に対して好意を抱いている生徒が多く、授業にも積極的に参加してくれています。全学年に言えることですが、1学期が終わると、中だるみで生徒の様子も変わってくると考えられます。なので、生徒の変化に注意して見ながら、今後も過ごしていきたいと思います。
直近3カ月間に自身がやったもので、成功した活動や指導方法を教えてください。
夏のサマーキャンプで初めて小学生と接する機会がありました。その際、週ごとに変わる生徒の様子を見ながら、生徒の相性を考えて席を変え、なるべく多くの生徒とコミュニケーションの機会を図れるような環境づくりができました。ゲームはヘリウムリングという、5人以上のグループで人差し指だけでフラフープを支え、協力して床に置くというゲームが成功したと感じています。アメリカの子どもはどちらかというと、協力よりも個人を大切にする気がします。なので、声を掛け合って、みんなで一つのものを成功させるという体験をさせることができたのがよかったです。また、言うことを聞かない時や反応が遅い時にはカウントダウンをすると意外とすぐ生徒が動いてくれることが分かりました。
直近3カ月間に担当の先生がやっていたことで、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
生徒に授業のリードをさせることです。私の担当の先生は授業の最初に目標の確認と直近で行った日本語の文法の復習を行います。その際に、生徒にリードをさせ、みんなの前に立って発表をする経験や、人の前に立つ際に、どういうことに気を付けるべきかということを教えていました。また、授業では今月末に姉妹校の南砺市から来る生徒と行う遠足で、何を見せたいかを考えさせ、チームの中で担当者を決め、(食について考える人、建物について考える人など)ただ遠足にいくだけではなく、自分たちの町を知った上で遠足が行えるよう、工夫を凝らした授業を行っていました。
直近3ヶ月間で、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
- キックボールイベント:放課後に各学年で作ったチーム同士で戦ったあと、勝ったチームが先生たちのチームと戦うイベントがありました。
- Back to school night:保護者集会のようなもので、放課後に親と子供が学校に来て、校内の様子や、教室に入って先生方と話をする日です。たくさんの保護者の方が来て、授業での様子などをたくさん話しました。
自身の最近の業務内容、学校での役割について教えてください。
6-8年生の社会の授業のサポート、授業資料作成、授業中困っている生徒、手が止まっている生徒への声掛けと、補助
英語力について、活動の中で、伸びや壁を感じたエピソードがありましたら教えてください。
伸びを感じたのは、学校内で使われるような専門的な言葉が徐々に分かるようになってきたことです。また、日本語の先生意外となるべくコミュニケーションを取るようにしており、その際も以前よりはスムーズに会話ができるようになったと感じます。 壁は、全クラス社会を担当しているのですが、社会で子供たちがどうしても日本語で理解できないことを、英語で説明するのがうまくできないことです。私も社会の免許があるわけではないので、背景知識も乏しく、専門的な言葉も知らないことも多いので、生徒に助けを求められたときに、うまくサポートしてあげることができず、メンターの先生に助けを求めたりしています。基本的に日本語で学校は生活していますが、ふとしたときに英語を使わなければならない時に、うまく英語が話せず、もやもやすることも多いです。
直近3ヶ月間で、ホストファミリーと遊びに行ったところや、一緒にやったことなどはありますか?
- ハイキング
- 私の誕生日にサプライズパーティーをしてくれたこと
- ホストシスターのサッカー
- ソフトボール
- 体操の試合を見に行ったこと
- 服を買いに行った
- 動物園のコンサート
- ロデオを見に行った
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
生徒への声掛けの仕方を考えなければならないと思っています。漢字の練習や文を書くといった日本語の授業でよくみられるようなことが少なく、生徒自身で完結してしまうような課題も多いため、いつ、どう声かけをして助けてあげるべきか困ってしまいます。日本語のクラスだと、課題もやることもはっきりしているため、生徒からの質問も多いのですが、社会だと自分で考えて書くことも多いので、質問もほぼ出ません。そのため、生徒の書いたものを見て、ちょっとアドバイスするくらいしかできず、うまくサポートできていないのではないかと感じます。今後は、こっちから質問をしてみるなどといった工夫ができたらいいと感じています。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
どうしても自分が受けてきた日本の教育と照らし合わせてしまうことがあって、些細なことも注意していたのですが、アメリカの子どもたちにはそれが向いていないことも多く、自分の中で思うことがあっても、目をつぶることができるようになりました。いい意味で見てないふりをすることができるという感じです。文化の違いをすんなり受け入れられるようになったのが成長した点かなと感じます。
これまでに教師アシスタントとしてチャレンジできたことを教えてください。
授業のワークシートを一からつくることを任されることもあり、日本語だけではなく英語の訳も考えることにチャレンジしました。また、今月にある遠足に向けて、生徒の人間関係を考えてチームを作ることもやりました。まだ1か月ほどしか一緒にいない中で生徒の動きや人間関係を考えて作ることができたのはチャレンジしたことだったと感じます。
これまでにプライベートでチャレンジできたことを教えてください。
英語力を向上させるためにコミュニティカレッジに通い始めました。5月から大学への登録を頑張っていたのですが、アメリカのシステムに少し振り回され、夏まで受講ができず 、ようやく秋のタームから申し込むことができました。放課後週2回2時間ほど通っています。また、誰かと何かをすることも楽しいですが、一人で思いついた場所や行ってみたいところに行っていることがチャレンジしていることだと感じます。
直近3ヶ月の間のインターン活動や生活の中で、不安を感じること、気になることや困ったこと、改善してほしい点などがあれば、教えてください。
社会だけしか授業が基本的に見られないのが少し残念です。元々教員をやっていて、外国人に日本語を教える様子を見たい部分があったので、1日中専門知識もない社会をやるのが最近少し大変だなと感じています。もちろん社会を教えることにも意義はありますが、他のインターンは日本語のクラスも担当しているので少しうらやましく思います。 また、担当の先生が仕事が回っておらず、私も何をしたらいいのか分からない時も多々あります。たまに前のインターンと比べられるときもあるので、比べようとしている意図がないつもりでも少し傷つくときもあります。
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①シアトルで野球の試合をみました

②誕生日を祝ってもらいました

③ホストファザーがお寿司をつくってくれました

④フルーツ狩りに行きました

⑤Benson Boon のライブに行きました

活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・ポートランド教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。




